HD映像信号をキャプチャする (1)
家族の映像が記録されている古い映像機器が、外部機器と録画のやり取りが行えるのは IEEE1394 で接続した D-VHS などに限られ、現状ではそんな機器は手に入らない現実に打ちのめされていたのですが... 何とか HDMI 出力されている映像信号をキャプチャできるという機器を見つけたので、購入してみました。
数万円するんじゃないかと思っていたら、税込み 9,173円と安価で入手できました。
HDMI だけでなく、PS3 やコンポーネント出力なんかにも対応したケーブルが付属しており、USB メモリに直接保存したり、USB 接続したパソコンに保存したり、と多機能な感じ。詳細は以下の記事や、メーカーのホームページを参照してください。
- https://www.4gamer.net/games/267/G026719/20140725114/
手の平サイズのゲーマー向けキャプチャデバイス「HD PVR Rocket」レビュー。これは意外な実力派だ - 4Gamer.net - http://www.hauppauge.com/pages/products/data_hdpvr-rocket.html
Hauppauge | HD PVR Rocket Product Description
→ 製造メーカーのホームページ
パッケージの中には、ドライバー CD の類は同梱されていないので、上記のメーカーのホームページからダウンロードする必要があります。また、新しいファームウェアも提供されているので、一緒にダウンロードしておくとよいようです。
- http://www.hauppauge.com/pages/support/support_capture.html
Hauppauge | Hauppauge Capture Application
→ USB 接続したパソコンでキャプチャーするためのアプリケーション「Hauppauge Capture」はここからダウンロードします。 - http://www.hauppauge.com/pages/products/data_hdpvr-rocket.html#firmware
Hauppauge | HD PVR Rocket Product Description
→ 最新のファームウェアが提供されています。私が購入したものは、ずいぶん古いファームウェアのままでした。
実際にパソコンに「Hauppauge Capture」をインストールして接続すると、下図のような感じになります。何も入力していないので、右下の部分には「No HDMI Signal Detected」と表示されています。
この画面の左側部分で、パソコンを使って録画する場合の操作も行うようですが、、機器単体で録画する場合も、ここでの設定が反映されるようです。
デフォルトの設定では「Video Quality: Very High - 14.00Mbps (Constant)」となっていました。 DVDーR などに記録する AVCHD の最大ビットレートが 18Mbps ということらしいので、もう少し上げてもいいのかもしれないが、とりあえずこのままにしておきます。
手元にあった USB メモリ 16GB を使って機器単体で録画したものを、以下の URL で提供されている「Bitrate Viewer」で確認してみると、以下のようになりました。
- https://www.videohelp.com/software/Bitrate-Viewer-2
Bitrate Viewer 2.3 Free Download - VideoHelp
平均ビットレート(Average Bitrate)は設定されたように CBR(Constant Bitrate)で14Mbps となっているようです。しかし、終盤のところ("FRAMES = 86853" という表示の ’8’ の上くらい)に白い筋が入っているようになっています。この部分の映像は、変化が少ないために CBR であっても、ビットが多く割り当てられず、ビットレートが低くなってしまっていただけのようでしたが、いくつかの個所でドロップしたようにコマ落ちしている箇所が見つかりました... (-_-;
使用した USB メモリのベンチマークを「CrystalDiskMark」で確認したところ、以下のような感じでした。
CBR 14Mbps のデータが記録できなければならないので、約 2MB/s は余裕で書き込めていないとコマ落ちするんだろうと思っていたら、SEQ(シーケンシャル)の結果はそんなに余裕がある感じでもなく、RND(ランダム)は壊滅的ともいえる結果だった...
同じようにもう少し短時間の取り込みをしてみたら、ところどころデコボコ(凸凹)になっているところがあり、すべてのボコ(凹)な部分でドロップしているわけではないのだろうが、やはり映像がコマ落ちしていている部分が見受けられた...
完全にシーケンシャルに書き込んでいれば、何とかなるんだろうけど、ランダムにアクセスしている部分もあるようで、それなりの性能の USB メモリを使っていないとコマ落ちしてしまうようです。
この USB メモリではうまく保存できないと考え、写真のように microSD をカードリーダー経由で接続してみることにしました。 ※写真右側のピンク色の USB メモリがコマ落ちが発生してしまったものです。
メモリカードリーダー経由ではあるものの、「CrystalDiskMark」で確認してみると、ランダム読み込みの結果は落ちているものの、そのほかの結果は向上しています。
この microSD +メモリカードリーダーの組み合わせで、再度チャレンジしてみようと思います。
続きます...